数年前まで、メイクの中でチークは忘れられた存在のようでしたが、最近はチークを使うメイクが主流になってきたように思います。ブラッシュチークには、ファンデーションで均一に仕上げられている顔色に、自然な血色を与えるという目的があります。そこで、皆様が最初に悩まれるのが、チークをどこに入れたら良いかということだと思います。
答えは目の下のクマができるゾーンと、黒目の中心を垂直に下ろした線より内側に入らないようにするということさえ守っていただければ、どこに入れても良いのです。
しかし、間違った位置に入れてしまうと、老けて見えたり、あか抜けない感じに見えたりして、かえって野暮ったく見えて、逆効果になりますので、気をつけてください。
チークの入れ方の基本は、頬骨に沿って外から内に向けて入れていきます。色味はコーラル系が自然できれいに仕上がります。チークをプラスすることによって、アイシャドウやリップの色味がより引き立ちますので、メイクのバランスを考え、少し色味を抑え気味にしていただくとナチュラルに仕上がります。
次にイメージをもたせたチークの入れ方ですが、まず、可愛く見せたい場合は、笑った時にいちばん高くなる部分に、ピーチを丸く入れます。ほとんどつけていないくらい、自然に頬がポッと赤味を帯びた感じに仕上げます。次にシェーディング効果(陰影)で、顔を引き締めて見せたい場合は、頬骨より少し下の窪みに沿って、アプリコットを直線的に入れていきます。
その時、あまり内側に入らないように目尻を真下に下ろしたラインくらいまででとどめておきます。また、シェーディンク効果のチークがあまり内側まで入ると病的に見えるので、気をつけてください。
最後に、最近流行のチークの入れ方は、頬骨から窪みまで、少し幅広にアプリコットとモレスカラー801番(ゴールド系)を混ぜて、外側から内側にぼかしていく方法です。自然な立体感とゴールドのツヤで、女性らしい優しいイメージが表現できてステキです。
一度、お試しください。
2001年1月
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