「色彩」という言葉だけを聞くと、けっこう難しいことのように感じるのですが、最近、様々な場面で知らないうちに利用されていますので、少しだけでも頭に入れておくと、お役に立つ場面がありますので便利です。
突然ですが、皆さまはGeol Collection(総合力タログ)の十八ページに掲載されています、〈メイクの基本「自分のベストカラー」を見つける〉というテストをされたことがありますか。人の肌は大きく「イエローベース」と「ブルーベース」に分けることができます。よく好きな色と、似合う色とが違うということが言われています。
しかし、だからと言って似合うと言われる色を、好きでもないのに選ぶ必要はないのです。好きな色で、尚かつ似合う色というのが必ずありますので、そのような色を選ばれると良いと思います。その方が、自信から生まれる余裕によって表情もイキイキとして、ますますステキに見えるのです。
□ 光と色の関係
次に光と色の関係についてお話しします。私たちは、色を見るためには必ず光が必要で、どんな光を当てるかによっても、色の見え方が違います。
皆さまはこんな経験をされたことはありませんか。駅やデパートのトイレに入って、鏡に自分の顔を映した時、やけに日の下のクマが目立って、朝、コンシーラでカバーしたのに、と頭をかかえてしまったことです。
これは、そのトイレのライトに蛍光灯が使われていたはずで、蛍光灯は青系統の色を強く見せるという特徴があるからです。反対に、白熱灯や電球は赤、橙系統の色を強く見せます。
そして、太陽光は白色光と呼ばれるように、時間帯や季節等によって多少変わりますが、普通はそのままの色を自然にみせてくれます。ですから、メイクアップをされる時はカーテンやブラインドを開け、太陽の光のもとで行うと、より自然な感じに仕上がります。
この光と色の関係を、その日、自分がメインに考えている場所の照明に合わせて、洋服やメイクの色を選ぶことができるのです。このように、色と光、配色などを考えて、少しだけセンスアップした自分になるというのもステキなことだと思います。
普段から、景色や建築物、植物、絵画や写真など、美しいと感じるものをたくさん見て、皆さまご自身の個性で、メイクやファッションなど、楽しくカラーコーディネイトして、人生を豊かに過ごせるよう心がけると、より美しくなれることでしょう。
2001年8月
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