皆さまはメイクアッブに目の錯覚が多様に使われているのをご存じでしょうか。人の顔の印象は各パーツの形と配置されるバランスによって変わりますので、どうすれば、どのように見えるかを知っておけば、とても役に立ちます。まず、眉とリッブラインによく使われる直線と曲線の違いです。どちらも直線的に描けば、シャーブで知的なイメージとなり、曲線的に描けばソフトで女らしいイメージになります。また、細い線と太い線によっても変わってきます。細いと繊細で洗練されたイメージになりますが、太いと強くて若々しいイメージとなります。
それでは、実際に目の錯覚を利用した例をあげてみます。
上の図Aを見てどちらが長く見えますか。もちろん、同じ長さなのですが、ラインの先についている矢印の方向で長さが違って見えるのです。これをアイラインに置き換えてみますと、目の形通りに目尻まで描くのと、目尻から少し上げ気味に描くのでは、目の形自体が変わって見えるのです。
では図Bの場合は、丸はどちらが大きく見えますか。これも同じ大きさなのですが、周りにある綸の長さによって大きさに差があるように見えるのです。これを目と眉に置き換えると、眉を短めにした方が目の印象が強くなり大きく見えることがわかります。
それでは、最後に図Cを参考にして、眉の描き方ひとつで顔の長さが違つて見えるという例を紹介します。眉の角度を下げ気味にすると、顔が丸く、短く見え、眉を上げ気味にすると鼻を長くみせ、縦の線が強調される為、すっきりと細く見せることができます。
このように、眉やアイライン、リッブラインが強調される場合は、横線が強調されるために丸顔に見せることができ、鼻筋、頬線を強調すれば、反対に長い顔に見せることができるのです。ですから、この目の錯覚を応用して、自分のコンプレックスをカバーすることも可能です。このようなトリックも少し頭の片隅において、メイクするともっと楽しんでいただけると思います。
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