「水を飲んでも太るのよ。特にたくさん食べているわけではないのよ。」
太り気味の友人は、言います。
今年5月、GeolShop.comの代表をしている次男の大学の卒業式にアメリカのテキサス州に行ってきました。アメリカは、車社会と言われていますが、ここまで車社会とは、想像もしていませんでした。テキサス州3大都市のヒューストン・ダラス・サンアントニオに行って感じたことは、全てが車での移動ということ。
勿論、ダウンタウンでは、歩いている人を見かけますが、わずかです。人々は、一体どこにいったのかしら? 人の顔が見えないのです。
ホテルの前の道路は、高速道路が交差して車・車・車。高速道路は、いくら通行しても無料ですので、スピードを上げて走っています。どこまでも見渡す限り平野。道路は、いくらでも、どこでも作れます。日本のように、道路1本通すにも家屋の立ち退き等の面倒なことは、何もないと言っていいほど、土地はあるのです。でも不思議なことに、いくらでも土地があるのにこの道路は、車専用道路なのです。
歩行者用の道路は、ないのです。日本のようにジョギングをしたりウオーキングをする道路がないのです。当然、そういう姿も目にしません。もし仮にそこを歩いていたら命の保証はないといってもいいでしょう。
そこに住む人々が集まる場所であるスーパー・レストラン・野球場に行って気づいたことは、日本と比較にならないほど、太っている人の多いこと。多いこと。
その太り具合も小錦級の女性や男性の姿なのです。
野球場の出入り口で小錦級の女性4名の後ろを歩いた時は、圧倒されるというより、このままでアメリカは、いいのだろうか?という不安感が頭をよぎりました。でも、若い女性は、スタイル抜群できれいだし、モデルさんかと見間違えるほど、素敵なのです。それが・・・・年齢を重ねる毎に体重も増えつづけているようです。
日本にいると、映画やテレビで見るアメリカの女性は、そんなに太っている方を見ません。一番目にする歴代の大統領夫人もスマートです。
どうして、庶民である人々は、太った方が多いのか考えてみなした。まず第一の原因は、レストラン等に行ってわかるのですが、一人分の量の多いこと。多いこと。韓国料理店で1人前の焼きそばをたのむと、出てきたのは、若い男性3人で丁度良い量でした。その上、キムチや韓国の野菜ソティが6種類も付け合せで出てくるのです。お値段は、4人で食べても食べきれないほどでも6000円弱。
メキシコ料理店でもしかり。セット4人分たのんだのですが、半分は、持ち帰って次の日の朝食に。ここでも6000円。スーパーでの買い物を見ていました。籠からあふれんばかりの食料品は、パン・甘いケーキ類・ジュース類・塊の肉類。野菜や果物も山盛りで売ってはいるのですが、野菜より、すぐ食べられる食品の購入が多いようです。
なにしろ、肉は安いので、チキン丸ごと1羽が1000円。魚類も売ってはいますが、肉に比べたら相当割高でした。低カロリー・高たんぱく質の代表は魚ですが、魚の需要は多くないようでした。
野球場でもジュースのカップの大きいこと。1Lぐらい入るのではないかと思わせるカップでごくごくと飲み、右手には、ポテトチップ。 こういう食生活をしていれば、自然に胃袋は大きくなり、高カロリーの食品になれてくるんだなーとつくづく感じました。
第二は、身近かに体を動かす機会が少ないこと。歩行者専用道路がなく、車社会。テキサス州は、長距離列車は、週に1回位しか運行していない。あっても観光用?と思われる程。
日本でも都会に住む人の方が、足が丈夫です。電車・バス・歩くことによって目的地に着きますが、地方に行けばいくほど、車社会です。便利ですが、足は序々に弱くなります。当然、消費カロリーも少なくなります。
第三は、「みんながソウなら怖くない」
洋服もサイズが色々あります。洋服に不自由しないのです。
最後に卒業式は、一族郎党・・お姉さんやお兄さんの赤ちゃんからおじさん、おばさん、車椅子のおじいちゃん・おばあちゃんまで一人の卒業生に20人近くきて祝っていましたが、車椅子の方が多いのに気づきました。
このテキサス州には、病院も多くあり、糖尿病の研究が進んでいるそうです。
肥満は、足や心臓を弱らせます。そして、成人病と言われていた糖尿病が今日本にも、大人から子供まで、及んでいることは、怖いことです。
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