「どうして異性にもてる人と、もてない人がいるのかしら? その違いは? なぜ?」「同じ美人でも、もてない人がいるわよね。」という話になりました。その時、30代の女性が、身近な例で話してくれました。
A子さんは、大変な美人。待ち合わせで少し遅れて行くと必ずナンパされているとのこと。食事でカウンターに座れば、板前さんがチラチラ見て、必ず何かお料理のおまけを出してくれるそんなA子さん。ですから美人を鼻にかけているような人ではないのです。
でもA子さんには、家庭内でいつも両親のけんかやもめ事がありました。ついに両親は別居から離婚にと発展しました。A子さんには、両親の目がいきとどかなかったようです。小さいときから可愛かったはずです。
一番身近かな両親から「可愛いね。いい子だね。」という言葉や態度でほめて貰ったことがなかったのです。優しくして貰う機会も少なかったようです。成人して、だれもが見ても綺麗で美人なのに、「つきあってみたいな。」とまでは言って貰えず、また自分からも言えずにに今日まできています。
つまり、A子さんは、自分に自信がなかったのです。自分が好きではなかったのです。「A子さん、あなたはこんなところが素敵よ。」「綺麗だし、とっても素敵よ。」とは、なかなか大人の社会では、言って貰えるようで言って貰えないのです。
わたしの知り合いの女性は、毎日職場に同じ服をめったに着ていきません。つまり洋服がいっぱいあって、とっかえひっかえ着ていきます。自信を持って着ていっていますが、誰一人として、「きょうの洋服いいわね。似合うわよ。」と言って貰ったことがないのです。
でも、年長の女性が配置転換で来て「きょうの色、とっても似合っているわね。」とか「その服を着ると足が長く見えて、とっても素敵。」と言うのです。勿論、どうもこの色は、似合わないなと思うと、あえて何も言いません。まだ、そこまでは親しくないのです。褒められた女性は、今まで褒めて貰ったことがないので、とっても嬉しいし、自分なりに他人から見て似合う服や色がわかってくるのです。
今、小学生が引き起こす犯罪が増えています。毎日の新聞に載らない日が無いぐらいです。ちょっと前までは、中学生の犯罪と言われているエリアまで進入しています。色々と原因が言われています。大人の社会の縮図、宗教心がないから、しつけができていない、など色々言われます。そういう原因もあるでしょう。私は、こどもも「褒められて生活をしていないのでは・・・。」という考えをもっています。
子供の数が少ないので、一人にかける期待や希望が多いのです。ついつい悠長に褒めて認めて生活をするより、目に付いた直さなければいけない事やこうあって欲しいことを短い言葉で言う。そういう毎日の生活の繰り返しではないのではと考えるようになりました。
今小学校では、「友達の良いところを書いて発表しよう」と言う授業を何度かみたことがあります。「自分はどうせ・・・。」という気持ちから、「自分に自信を持って、自分を好きになろうよ。」ということではないかなと感じます。
褒める上司がいる部署では、部下が生き生きと仕事をし業績があがっているという記事を読んだことがあります。子供は、大人よりもっと褒められれば嬉しいはずです。授業参観の後、「綺麗な字が書けたね。」「定規でキチンと綺麗な線が引けたね。」「先生の話を一生懸命に聞いていたね。」「手がピンと挙がっていてお母さん嬉しかったよ。」「初めて手を挙げていたね。そして、初めてみんなの前で発表しているのを聞いたわよ。」と言って事実を褒めてあげると子供は喜びます。
次は、もっと頑張ろうと。そこからも自信がついてくるのです。勉強だけでなく、お手伝いをしてくれたら、「ありがとう。助かったわ。」「小さい子に ○○ちゃんは優しいのね。お母さんは、そんな○○ちゃんが好きだわ。」と褒める事を探して「ホメシャワー」をかけてあげて下さい。子供だけではなく、家族やお友達同士にも。
そうして、大きくなった成人の女性や男性は、堂々として、自分に自信があり、自分が好きです。ある男性B氏は、大変にハンサムです。背は、183cmあり、タレントかモデルをしていたのではないかと思われる、いわゆるイケメンです。
自信があり、堂々としています。小さい時から、家庭でたっぷりとした愛情をかけられて育ったことがわかります。女性にも、随分もてました。そして、24歳になった早々結婚しました。(早く結婚をしたのがいいと言っているわけではありません。)
自分に自信を持って! 自分を好きになって! 充実した日々を過ごしたいものです。「自分に似合うカラーを見つけて変身する。」「お化粧方法を変えてみる。」「毎日、笑顔で生活する。」 そして究極は、「友人や知人の良いところをさりげなく褒める。」
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