歳を重ねるにつれ、人間としての幅や深み、人によっては渋みが増してくる一方で、隠しきれない肌の悩みも増してきます。肌は変化しても意識は切り替えしにくいものです。若い頃覚えたメイクやカラーの好みをそのまま引きずり、やぼったさが目立つこともあるようです。だからといって若い人のようにキラキラメイクではかえって浮いてしまいます。今年のテーマは「 5歳は若返る40代からのメイク術」と題して、隠すところは上手に隠して、自然で上品で若々しく見えるメイクを提案していきたいと思います。
人切な肌づくり
最近、ファンデーションの使う量が増えてきたということはありませんか ?「隠そう」と言う気持ちが厚塗りとなり、かえって年齢を強調することもあります。
最初に使うリクイッドファンデーションはベタっとたくさんつけるのではなく、薄く、軽く伸ばすのがコツです。そして、隠したい部分 (クマやシミなど)にはスポッツベイル(部分用ファンデーション)を使います。 次にフェイスパウダーをさらっと重ね、さらにオーラ (2ウェイタイプ)を薄いと感じる部分に重ねづけします。
仕上げはルーセントアップやティラ 701番で額や鼻筋、目の下などにハイライトをのせ、顔全体にツヤと立体感をつけてください。大切なことは量を増やすのではなく、その適材適所にアイテム(質)を薄く重ねることです。これだけで肌のイキイキとした質感が甦ってきます。
目もと若々しく
今回の春のメイクパターンは目を若々しく見せることにポイントをおいています。年齢を重ねるにつれ、目の周りはくすんでくるので、ティラ (アイシャドウ)をつける前に必ずまぶた全体にティラ701番(パール〈ホワイト系〉)をのせます。こうすることで、まぶた全体が明るくなりますし、あとにつけるアイシャドウの発色もよくなります。
また、目じり部分が下がると老けた感じの顔になるので、アイシャドウは目じり側に濃いめの色を入れ、まぶた全体に明るめの色をぼかして、切れ長風の目もとにします。
ここで重要なポイントはアイラインです。目頭から目の中央辺りまで睦毛の生え際を埋めるように軽く入れるのですが、目じり側になるにつれて幅をもたせ、少し上げ気味に入れます。そうすることで、目全体がきりっと引き締まり、イキイキとした若々しい目もとに仕上がります。
● ファンデーション
リクイッドファンデーション UV10号
オーラ 20号
● アイシャドウ
まぶた全体にティラ 701番、アイホールに001番、目の際に101番。
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● ブラッシュチーク
コーラル 4号〈サンゴ色〉を丸く可愛く。
●リップ
リップラインをリップペンシル30番カートリッジ 30号で引き、レポ リップカラー12号〈ピンク系 春の新色〉を使います。
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